2011年6月14日火曜日

日本「友人、近所頼れず」 高齢者孤立進む、国際比較 11年版白書

(2011年6月7日 共同通信社)

政府は、2011年版高齢社会白書を決定。
高齢者の社会的なつながりを国際比較した結果、
日本は血縁以外に頼れる近所の人や友人がいる割合が最も低く、
国際的にみて、社会的孤立が進んでいる実態が明らかに。

昨年、住民基本台帳などに記載されていながら、
所在が分からない高齢者の問題がクローズアップ、
白書は、「日本の高齢者は、血縁中心に人間関係を構築し、
近所や友人との関係が希薄」と分析。

日本と米国、ドイツ、スウェーデン、韓国の60歳以上の人を
対象に、意識調査。
困った時に同居の家族以外で頼れる人を複数回答で尋ねたところ、
日本で「友人」を挙げたのが17・2%、
「近所の人」は18・5%、5カ国中最低。
逆に、「いない」との回答は20・3%で最も多かった。
最も少なかったのはドイツで、5・4%。

ボランティア活動などへの参加状況は、日本は31・3%、
韓国の17・6%を上回り4位。
スウェーデンでは、54%が参加。

別の調査では、日本の60歳以上で、ボランティア活動への参加を
希望する男性が34・6%、女性の23・9%を上回った。
東日本大震災でボランティアへの関心も高まっており、
内閣府は、「孤立化しやすい男性高齢者の社会参加の
有効な手段となりうる」と期待。

65歳以上の人口は、10年10月時点で2958万人。
総人口に占める割合を示す高齢化率は23・1%、
前年比0・4ポイント増加し、過去最高を更新。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/7/137615/

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