2011年6月16日木曜日

一歩ずつ前へ! がれき撤去視界広く

(東海新報 6月11日)

気仙沿岸に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、
11日で3カ月を迎えた。
かつてない規模の大津波は、各地に強烈な爪痕を残した。

大船渡市の中心部では、がれきの撤去が進んでいる。
壊滅的な被害を受けた陸前高田市でも、平坦な土地が一面に広がり、
復興に向けて一歩ずつ踏み出し始めた。

県災害対策本部のまとめ(10日現在)によると、
県内の死者数は4532人、行方不明者は2787人、
自衛隊などによる捜索活動やがれき処理が続いている。

◆大船渡市…完了面積は全体の32%

大船渡市では、8地区(盛、大船渡3地区、の末崎2地区、赤崎2地区)で
がれき撤去を開始した4月11日から1カ月半後の5月25日現在で、
撤去完了面積率は、市全体で32%。

地区別でみると、3月中から先行実施されていた三陸地区が
吉浜(85%)、越喜来(84%)、綾里(64%)。
4月以降、大船渡(19%)、末崎(17%)、盛(13%)、赤崎(10%)、
6月に入り撤去作業はさらにペースを上げている。

太平洋セメント大船渡工場では、22日(水)から気仙両市で撤去した
がれきの焼却処分を始める。

◆陸前高田市…がれき量の回収率24%

陸前高田市では、津波で被災した倒壊家屋の撤去を、
先月23日から本格化。
市建設課によると、これまで市内のがれき量96万㌧のうち、
回収した分は23万7000㌧、回収率は24%(6月1日現在)。

市では、撤去申請された被災家屋(半壊以上)の撤去を実施中。
6日以降は、気仙町(上長部、下八日町、鉄砲町)、
竹駒町(大畑、細根沢)、高田町(寒風)、米崎町(勝木田)、
小友町(両替)、広田町(久保)などで撤去作業を進めている。

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