2011年6月18日土曜日

北上山地調査へ分科会 ILCで東北研究会

(岩手日報 6月15日)

超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の受け入れを目指す、
産学官組織・東北加速器基礎科学研究会は、
候補地の一つとされる北上山地(北上高地)への建設に関する
地質などの調査研究をする分科会の設置を決めた。

2012年末までに、ILCの技術設計がまとまるのを踏まえ、
各種データの収集と北上山地に適した建設の検討を急ぎ、
候補地の精度を高める。
達増知事は、東日本大震災からの復興のため、
計画を国家プロジェクトに位置づける意義を強調。

共同代表の井上明久東北大総長と高橋宏明東北経済連合会長、
達増知事、村井嘉浩宮城県知事ら10人が出席。
「サイト(用地)研究分科会」は、11年度事業計画に設置を盛り込んだ。

ILC計画をめぐっては、国際的な研究者チームが12年末までの
技術設計の完了を目指し、作業を進めている。
受け入れ実現を目指すため、地下トンネルの掘削を念頭に
候補地と周辺の地質や自然環境、社会活動など多岐にわたる
データを集め、準備を整えておく必要。

サイト分科会はこの役割を担い、委員長は東北大大学院理学研究科の
佐貫智行准教授が務める。
本県の担当職員も加わる。

本県は10年度、東北大と共同で建設候補地となる一関市大東町と
奥州市江刺区の3カ所をボーリング調査。
地下トンネルの建設に適した岩盤地域である点は基本的に確認、
11年度はトンネルの中間点付近について詳細調査の方向。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110615_2

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