2011年6月15日水曜日

古川さん宇宙へ 日本最年長、47歳の初飛行 ステーション長期滞在へ 飛行士採用から12年 ソユーズ打ち上げ成功

(2011年6月8日 共同通信社)

国際宇宙ステーションでの宇宙長期滞在に臨む、
古川聡さん(47)が乗るロシアのソユーズ宇宙船が、
8日未明、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
ソユーズは予定の軌道に乗り、打ち上げは成功。

古川さんは、1999年に宇宙飛行士に選ばれて以来、
約12年4カ月かけて、初めての宇宙飛行。
47歳2カ月は、初飛行としては日本人最年長。

ソユーズは、10日朝にはステーションにドッキング。
古川さんは、11月中旬に地球に帰還する予定。
ステーション長期滞在は、若田光一さん、野口聡一さんに次ぐ3人目。
同宇宙基地では、古川さんの妻や母ら家族も出発を見送った。

古川さんは宇宙滞在中、東大病院医師だった知識と経験を生かした
医学関係の実験を担当。
地上にいる医師の診察を遠隔で受けたり、コンピューターで作成された
電子カルテを使って、自ら健康管理したりする新しいシステムを実証。

筋ジストロフィーなど病気にかかわるタンパク質や、
プラスチックを分解する酵素のタンパク質などのきれいな結晶を作成し、
副作用の少ない医薬品の開発や廃棄物処理の
新技術につなげる成果が期待。

無重力下で抹茶をたてたり、船内に浮かべた球状の水に墨をたらして
模様を浮かび上がらせる「墨流し」にも挑戦する予定。
打ち上げの際、船長補佐としてソユーズ宇宙船の操縦も担当。

ステーションではロシア人3人、米国人2人の計5人の乗組員と共同生活。
滞在中の7月、米スペースシャトル「アトランティス」がドッキング。
シャトルは、アトランティスを最後に退役し、当面はソユーズが
ステーションへ人を送る唯一の手段。

ソユーズで宇宙に向かった日本人は、TBS記者(当時)の秋山豊寛さん、
野口さんに続き3人目。
ステーションには、古川さんに続いて星出彰彦さんが2012年5月ごろから、
若田さんが13年11月ごろから、それぞれ長期滞在する予定。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/8/137682/

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