2008年10月16日木曜日

てんかん症状持つラット、弘前大学院が世界初開発 新薬やメカニズム解明へ

(毎日新聞社 2008年10月10日)

弘前大大学院医学研究科などでつくる
「日本てんかん・熱性けいれん遺伝子解析グループ」(代表・兼子直教授)は、
睡眠中に起こる前頭葉てんかんの患者と類似した症状を持つマウス
「モデルラット」の開発に世界で初めて成功。

てんかんの新薬開発や発症のメカニズム解明などにつながる画期的な開発で、
研究成果は近く、米の専門科学誌に掲載。

実験用のマウスなどはこれまで、電気ショックを与えるなどして
人工的にてんかん状態にし、研究に利用。

研究グループは、実際の前頭葉てんかん患者の遺伝子を取り出し、
組み換えたものをラットの卵子に移植。
生まれてきたラットが、てんかんを患っているかどうかをみた。

その結果、てんかん患者の症状と類似した発作が表れたほか、
てんかん薬の投与で発作の改善もみられ、
人の患者と同様の状態になっていることが分かった。
モデルラットの特許を既に取得し、京都市の会社から販売される予定。

国内のてんかん患者は、約72万人いると推定、
兼子教授らは今回のラット開発について、
「根治療法やてんかん防止薬の開発などにつながる突破口になるはず」と期待。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=81168

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