2008年10月13日月曜日

メタボ体質:やせてても 4人に1人、血液数値に異常 重病リスク、正常値の5倍

(毎日 10月5日)

肥満度を示す体格指数(BMI)が「やせ」(18・5未満)でも、
血糖値など血液検査の数値が特定健診(メタボ健診)の基準値を
超えている割合が、4人に1人に上ることが、
日本医療データセンターの大規模解析で分かった。

こうした人は、心筋梗塞などの重大疾患を起こす危険性が正常な人の5倍。
肥満の人だけでなく、やせた人も検査値に注意を払う必要性が浮き彫りに。

センターは、全国の健康保険組合と契約し、加入者の情報を匿名で分析し、
病気の傾向や治療などの評価に取り組む企業。
06年4月~07年3月に健診を受けた男女5万2265人(30~59歳)を
対象にデータ解析。

「やせ」の人のうち、血糖値、血中脂質、血圧のいずれかが
特定健診の基準値を超えた人は25・6%。
BMIが、18・5以上25未満の「標準」で51・3%。
「肥満」(25以上)では81・6%。

心血管疾患や糖尿病の合併症などを発症した「肥満」は、
「標準」、「やせ」に比べ2~3倍。
基準値を超える検査値があった人の発症率を正常値の人と比べると、
「やせ」は5倍、「標準」は3・4倍、「肥満」は3・1倍と、
やせているほど検査値の異常が影響を及ぼしていた。

今春始まった特定健診は、腹囲など肥満に関する数値が
健診の必須項目。
肥満でない人は、健診後の指導対象から外されている。

データを解析した佐藤敏彦・北里大准教授(公衆衛生学)は、
「スリムでも血液検査に問題がある人は、早めの対策が必要」

http://mainichi.jp/select/science/news/20081005ddm001040082000c.html

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