2008年10月12日日曜日

ノーベル賞に沸いているけど… 日本の論文数5位に転落

(朝日 2008年10月10日)

日本の最近10年間の科学系論文数の伸びは、主要国中最低レベルで、
数では中国、英国、ドイツに抜かれて2位から5位に転落。

論文数は、その国の「科学技術力」を示す重要な指標。
ノーベル賞4人受賞にわく日本だが、先行きは必ずしも安泰とはいえない。

オランダの学術情報出版社「エルゼビア」がつくっている
世界中の主要学術誌の約6割をカバーするデータベースから、
スペインの科学情報調査会社「スキマゴ」が集計、
07年の上位20カ国について、97年と比較。

日本の07年の論文数は9万185本で、米国、中国、英国、ドイツに次いで5位。
97年からの伸び率はわずか5%、中国(505%)、韓国(204%)、
ブラジル(159%)、西欧諸国(22~80%)、米国(10%)にも及ばず、
下から2番目。

政府は、「資源に乏しい日本の未来を切り拓く途は、
独自の優れた科学技術を築くことにかかっている」として、
科学技術基本計画を策定。

96~05年度の10年間で、約41兆円の政府研究開発投資をつぎこみ、
06年度からの5年間で約25兆円を投入する目標を掲げているが、
米国(年額17兆円)や中国(同10兆円)よりはるかに少ない。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200810090308.html

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