(WebMD 1月5日)
厳格にコントロールされている場合でも、軽度糖尿病により
精神機能が低下することを、カナダの研究が示している。
この認知障害は、大きなものではないものの、
2型糖尿病の早期に出現するようである。
幸いにも、軽度~中等度の糖尿病患者であれば、
この障害が経時的に悪化することはない。
この知見は、「比較的軽度の」2型糖尿病患者41例を含む53~90歳の
成人570例を対象とした研究、被験者は3年毎に精神機能検査を受けた。
いくつかの研究で、糖尿病と精神機能の低下との関連性が示されているが、
アルバータ大学(カナダ、エドモントン)のRoger A. Dixonらは、
すべての精神機能が等しく障害されるわけではないことを明らかに。
糖尿病患者の反応時間と認知速度は、共に正常であったが、
新しい言語情報を迅速かつ正確に処理する必要のある課題については
遅れがみられた。
この障害は速度には影響するが、言語の流ちょう性には影響しなかった。
Dixon博士は、「早期で適切に管理されている糖尿病患者には、
こうした機能低下を代償する何らかの経路があると考えられる」
糖尿病患者とそれ以外の人の精神機能における差が、
加齢により拡大しなかったことは朗報。
Dixon博士らが検出したこの障害は、「臨床的に重大」ではないものの、
一部の患者ではこうした軽微な障害が精神機能のさらなる低下の前兆と
なっている可能性のあることが示唆。
『Neuropsychology』1月号に掲載。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=86000
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