2009年1月11日日曜日

街なか再生へ循環バス 奥州市水沢区

(岩手日報 1月8日)

奥州市は、市街地再活性化の一助にしようと、
水沢区で「街なか循環バス」の試験運行を始める。

試験運行は約1年間実施し、利用状況などを踏まえ、本格運行を検討。
同市は、市街地再生策を模索し、試験運行もその一環。
「市民の足」として、新たな人の流れを生み出せるか注目。

街なか循環バスは、奥州市水沢区の県立胆沢病院を発着点に、
総合水沢病院との直線距離約3キロを40分程度で往復する。
始発時間は午前9時半。

水沢駅通りやメイプル、横町の商業区域、川端、南大鐘の住宅街など
往復で28カ所の停留所を経由。
1日7便運行し、土、日曜と祝日は運休。
1回の乗車につき150円の定額運賃制で、通院や買い物の
気軽な「足」としての利用が期待。運行は県交通に委託。

2009年12月末まで試験運行し、利用状況や市街地への人の流れを
生み出す効果を調査、この結果を検証し、本格運行に向けた課題を探る。
循環バス事業は、水沢区中心部を対象に人の定住と回遊を促す
市中心市街地活性化基本計画に盛り込まれている。

同計画は国から認定されると、事業補助が受けられる。
早ければ、今月中にも申請する方向。
市まちづくり推進課の及川克彦課長は、
「市街地活性化の各事業に先駆け、『市民の足』としての機能を検証したい」

奥州市水沢区の主婦千葉恵さん(38)は、
「気軽に使える運賃だ。商店街の魅力が高まれば、
バスで人を呼び込めるはず。(午前9時半の)始発時間がもっと早ければ、
通院利用も進むと思う」
バス出発式は13日朝、県立胆沢病院敷地内で行う予定。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090108_14

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