2009年10月6日火曜日

途上国での医療活動、本に ミャンマーで働く小児科医

(2009年9月28日 共同通信社)

発展途上国の子どもを救う活動を展開する国際医療団体
「ジャパンハート」代表で、小児外科医の吉岡秀人さん(44)が、
自らの取り組みを記した「飛べない鳥たちへ」(風媒社)、
「死にゆく子どもを救え」(冨山房インターナショナル)
2冊を出版。

設備も不十分な途上国で診療に当たる苦労や喜びを記し、
話題になっている。

吉岡さんは、国内の病院勤務を経て、
1995年からミャンマーでの国際医療活動に携わり、
2004年にジャパンハートを設立。

ミャンマー中北部の町で、寺院が所有する病院の一角を借り、
ボランティアの日本の若い医師や看護師と、
貧しい患者の治療をしている。
治療費には寄付金を充てている。

著書では、十分な麻酔設備もなく頻繁に停電が起こる状況で、
多くの重症患者の手術をしてきた体験を紹介。
「死にかけていた人が、ふたたび人生を生きていく。
私の幸せと患者の幸せがつながっている」

国際医療を志す若い医師らには、
「経験を愚直に積み重ねていくことの大切さを知ってもらいたい」
「まず一歩を踏み出せ」と訴える。

吉岡さんと親交があり、出版を勧めた医療雑誌「ラティス」編集長の
七沢英文さん(44)は、「人の命がそれぞれに尊いことを、
彼の活動を通してあらためて教えられる。
ぜひ多くの人に読んでほしい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/28/108265/

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