(2009年9月28日 共同通信社)
発展途上国の子どもを救う活動を展開する国際医療団体
「ジャパンハート」代表で、小児外科医の吉岡秀人さん(44)が、
自らの取り組みを記した「飛べない鳥たちへ」(風媒社)、
「死にゆく子どもを救え」(冨山房インターナショナル)の
2冊を出版。
設備も不十分な途上国で診療に当たる苦労や喜びを記し、
話題になっている。
吉岡さんは、国内の病院勤務を経て、
1995年からミャンマーでの国際医療活動に携わり、
2004年にジャパンハートを設立。
ミャンマー中北部の町で、寺院が所有する病院の一角を借り、
ボランティアの日本の若い医師や看護師と、
貧しい患者の治療をしている。
治療費には寄付金を充てている。
著書では、十分な麻酔設備もなく頻繁に停電が起こる状況で、
多くの重症患者の手術をしてきた体験を紹介。
「死にかけていた人が、ふたたび人生を生きていく。
私の幸せと患者の幸せがつながっている」
国際医療を志す若い医師らには、
「経験を愚直に積み重ねていくことの大切さを知ってもらいたい」
「まず一歩を踏み出せ」と訴える。
吉岡さんと親交があり、出版を勧めた医療雑誌「ラティス」編集長の
七沢英文さん(44)は、「人の命がそれぞれに尊いことを、
彼の活動を通してあらためて教えられる。
ぜひ多くの人に読んでほしい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/28/108265/
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