2009年12月18日金曜日

子どもに就学支援の輪を 盛岡でシンポ

(岩手日報 12月13日)

「子どもの貧困」を考えるシンポジウムは、
岩手教育会館で開かれた。
経済的な理由による子どもたちの教育格差が深刻化する中、
教員や市民ら約350人が就学援助制度に理解を深め、
貧困根絶の道筋を考えた。

早稲田大非常勤講師の鳫咲子さんは、
「子どもの貧困と就学援助制度」と題し講演。

鳫さんは、自治体によって就学援助制度の運用に差があること、
情報提供の不十分さなどを指摘し、
「対象者に適切な情報を提供し、すべての子どもに高校卒業を
できる環境づくりを整えたい」と訴えた。

シンポジウムでは、あしなが育英会の学生募金事務局岩手代表の
高橋万里子さん(盛岡大2年)、甲子小の高橋美智子養護教諭、
児童福祉司の佐藤伸一さん、鳫さんの4人が発表。

中学生のころ父親を亡くし、奨学金で進学した高橋万里子さんは、
「夢や進学を、あきらめなければならない人の声を聞いてきた。
これからを生きる子どもたちを救うことを考えた政治をしてほしい」

参加した一関市の小学校教諭は、
「集金滞納などを周りから聞くようになった。
学校としても、保護者負担を軽減しなければならない」
会場からも、「貧しいことは個人の責任じゃない。
社会全体で問題に取り組まなければ」と声が上がった。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091213_13

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