(毎日 12月5日)
国際サッカー連盟(FIFA)傘下で運営されるフットサルにも、
ワールドカップ(W杯)がある。
優勝4回のブラジル、2回のスペインが双へきで、
スペインではプロリーグも盛ん。
そこを経験した日本、外国出身選手がFリーグに複数いる。
名古屋の木暮賢一郎は3年余り、府中の小野大輔が2年、
2部が大半だったがスペインリーグを経験し、08年に帰国。
木暮は、帰国直後に8試合で6得点、
小野も攻撃の中心になった。
Fリーグ関係者は、「受け皿があったからこそ、
『日本でやりたい』と言ってくれた」とリーグ創設の効果を強調。
スペインリーグを見たFリーグの平塚進総務主事は、
「最後まであきらめない、ひたむきさに引かれた。
本場でもまれた選手には、見本になってほしい」
国際経験豊かな選手を交えて、リーグ化により試合数を
増やしたことで、日本代表に実力アップの兆しが見られた。
9月、強豪イタリアとの親善試合で0-0、3-4と善戦。
「攻守の切り替えが速いこの競技で、
重要な高い連係ができていた。
リーグ戦で顔を合わせることが多くなり、
相互理解が深まっていた」と平塚総務主事。
予算面で、制約は大きい。
今年の海外遠征は、国際大会の参加がほとんど。
以前からプロリーグが盛んで、伝統ある欧州に行って
親善試合を組んだり、研修で学んだりする余裕はない。
W杯を目指して、世界各地に出かけるサッカー日本代表と、
待遇は比較にならない。
アジア内で強化を図る。
アジア・サッカー連盟は来年3月、
第1回アジアフットサルクラブ選手権を計画。
アジア・チャンピオンズリーグのフットサル版。
開催地は、代表がアジア選手権で9回優勝し、
プロリーグも盛んなイラン。
日本から、昨季のFリーグ王者・名古屋が参戦。
桜井嘉人ゼネラルマネジャーは、
「アジアを取ることが今季の目標」と意気込み、
Fリーグ側も「結果を出せば、周囲の評価も変わる」。
勝利を、実力と知名度アップにつなげたいともくろむ。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20091205ddm035050037000c.html
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