(岩手日報 6月12日)
次世代ものづくりに欠かせない、3次元設計開発技術の
人材育成強化のため、県教委は本年度、機械学科がある
県内11高校を対象に、3次元コンピューター利用設計システム
(CAD)関連の設備を導入する方針。
関連学科を有する公立高校を、カバーする形で導入するのは
先駆的な試み。
企業ニーズに合った産業人材育成を進め、生徒の就職、
地域の産業力向上に役立てる。
デジタルエンジニアリングと呼ばれる3次元設計開発技術は、
自動車や航空機、医療機器など、
次世代機器の設計開発に欠かせない技術。
導入するのは、「NC(数値制御)加工実習システム」
パソコン上で、3次元CADソフト「ソリッド・ワークス」を駆使し、
立体構造物を描き、CAM(コンピューター支援製造)を使って
データを作成。
そのデータを元に、NCプログラムを作成し、マシニングセンタで加工。
県教委によると、1校当たり最低10台を順次配置する計画。
事業費は、国の地域活性化・経済対策交付金を活用し、
総額1億余り。
県は、すでに設備の入札に着手し、本年度中に導入、
来年度から本格運用に乗りだす方針。
指導者となる教員のレベルアップも求められ、
県が北上市に設置している国内有数の
3次元設計開発技術者育成拠点・いわてデジタルエンジニア
育成センター(三浦範和センター長)が全県的に支援。
県教委によると、産業集積地の中部地区では、
企業が若年者の人材育成を担っているが、
本県は産学官連携で人材を育成。
これにより、産学官の相互理解が深まり、
企業ニーズに合った人材育成や教員の指導力向上が図られ、
生徒の技術力向上につながっている。
佐々木修一教育次長は、「企業が求める基礎技術を、
生徒が身に付けられるようにしっかり支援していきたい」
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e201006/e1006121.html
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