(2010年6月7日 毎日新聞社)
ぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症など、アレルギー症状を
抑える分子を、渋谷彰・筑波大教授(免疫学)らが発見。
この分子の働きを強めることができれば、
さまざまなアレルギーに共通する薬の開発につながる可能性。
6日付の米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版。
アレルギーは、花粉や食べ物などに含まれる特定の物質
「抗原」が、体内に侵入し、肥満細胞が反応、炎症を起こす
ヒスタミンなどの化学物質が過剰に放出されて起きる。
これらの化学物質の働きを抑える薬はあるが、
完全に抑えるのは難しい。
研究チームは、化学物質を出させない方法を探った。
その結果、肥満細胞の表面にある特定の分子を刺激すると、
化学物質の量が、刺激なしに比べて半分程度に減ることを突き止めた。
この分子を持たないマウスを作ると、
通常のマウスより激しいアレルギー反応が起きた。
この分子は、花粉など抗原の種類に関係なく、
アレルギー反応を抑えることも分かり、
研究チームは「アラジン1」と命名。
人にも、アラジン1が存在することを確認。
日本では、国民の3割が何らかのアレルギーを持つ。
渋谷教授は、「アラジン1の働きを高めることによって、
アレルギーを効果的に抑制できる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/7/121321/
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