2010年6月15日火曜日

血液循環 血流の始まりは酵素 京大教授ら解明、血栓症予防に期待も

(2010年6月4日 毎日新聞社)

脊椎動物で血液循環が始まる仕組みを、
瀬原淳子・京都大教授(発生生物学)らが解明。

血流が始まる端緒は、心臓の拍動ではなく、
血管の内壁につながった赤血球が、
はさみ役の酵素で切られ、流れ出す。
この酵素は人の血液細胞に存在し、脳梗塞など
血栓症の予防や治療に役立つ可能性がある。
3日付の米科学誌カレント・バイオロジー(電子版)。

研究チームは、ゼブラフィッシュの受精卵を使い、
赤血球の循環が始まる様子を世界で初めて撮影。
血管の外で作られた赤血球は、血管内に移動して内壁に接着。
血液を全身に送り出すポンプとなる心臓の拍動が始まっても、
1時間以上もとどまった後、一気に流れ出す。

赤血球を、血管内壁と接着させるたんぱく質を分解する酵素
「ADAM8」が働かないように操作すると、
赤血球はいつまでも血管内にとどまった。
将来、ADAM8の働きをあらかじめ調べたり、制御できれば、
血栓が生じるのを予測したり、防ぐことも期待。

瀬原教授は、「血液循環の始まりは心臓の拍動、という
受け身な要素が大きいと考えられていた。
赤血球が血管の状態を察知して、循環を始める時期を
決めているのではないか」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/4/121215/

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