2010年6月16日水曜日

牛乳由来のCPP-ACP、歯の健康維持に効果

(2010年6月4日 毎日新聞社)

6月4日は、虫歯予防の日。
虫歯を防ぐには、歯磨きの習慣が欠かせないが、
牛乳由来成分「CPP-ACP」(カゼインホスホペプチド・
非結晶リン酸カルシウム複合体)も、歯の健康維持に
活用されるようになってきた。
日常生活に効果的に取り入れるには、どうすればよいか?

CPP-ACPは、カルシウムとリン酸によって生成された
無味無臭の成分、99年、オーストラリアのメルボルン大で開発。
英語の「re」(再び)と「cal」(カルシウム)、「dent」(歯の)を
組み合わせた言葉、「リカルデント」とも。
ガムなどに配合されているキシリトールと混同しやすいが、
こちらは樹木などに由来する甘味料の一種で、成分は異なる。

なぜ、CPP-ACPが虫歯予防に効果的なのか?
虫歯ができる仕組みを、おさらいしてみたい。

虫歯は、口の中にいるミュータンス菌が食べ残しの糖質を
分解して酸を出し、歯の表面のエナメル質を溶かすことで発生。
この状態は、「脱灰」と言われる。
虫歯といえば、歯の表面に穴が開いて黒く変色した部分を
思い浮かべるだろうが、脱灰の初期は白チョークのように
白濁しているのが特徴、「隠れ虫歯」とも言われる。

歯に脱灰部分ができてしまっても、程度の軽いうちなら
自然に治すことができる。
人間の体には、口内を中性の状態にすれば、
唾液に含まれるミネラルが脱灰した部分の歯を修復する
機能がある。
この機能は「再石灰化」と呼ばれる。
口の中では、常に<脱灰←→再石灰化>が繰り返されている。

CPP-ACPには、この脱灰を抑制する働きがある。
再石灰化を促し、ミュータンス菌が出す酸に対する
歯の抵抗力を高める効果も。
CPP-ACPを、歯に直接塗りこめるペースト状の製品も発売、
CPP-ACPを配合した牛乳やガムもおすすめ。

日野浦歯科医院院長で、日大客員教授の日野浦光さん(56)は、
「普段から牛乳を飲む習慣をつけることも、
歯の健康維持につながる」
「牛乳には、再石灰化に欠かせないカルシウムやリン、
マグネシウムなどのミネラルが含まれ、乳製品を多く食べる
国では虫歯が少ない」

虫歯は、「なってから」ではなく、ならないための予防が最も重要。
虫歯になった部分を削って詰め物を入れて治したと思っても、
そこが「アリの一穴」となって、ミュータンス菌がすき間から入り込み、
今度は詰め物の内側が虫歯になってしまった--。
そんな経験を持つ人は多い。

「歯を健康に保つには、脱灰した部分が再石灰化されるまでの
時間をできるだけ多く作ることが重要」と日野浦さん。
ダラダラと飲食をしたり、間食ばかりしていると、
ミュータンス菌が食べ残しの糖質を分解して
酸を出すことが増えるため、虫歯のリスクが高まる。

日常生活にCPP-ACPを効果的に取り入れるとともに、
生活習慣そのものの見直しも欠かせない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/4/121221/

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