(読売 6月4日)
『日本の選手 メダルかくとく がんばった!』
『冬のぶたい スピードえんぎ 入賞とメダル』
東京都東大和市立第四小学校3年1組が、
班ごとに作った「五輪新聞」の見出し。
バンクーバー五輪で活躍する選手たちに注目、
記事の切り抜きを集めた新聞を制作した。
努力を重ね、真剣勝負するスポーツ選手の姿から、
子どもたちが学ぶことは多い。
担任の石黒文子教諭(54)は、
「選手を詳しく伝える新聞は絶好の教材」
3年生がいきなり新聞を読むのは、ハードルが高いため、
2学期から助走を始めた。
まず、総合学習の時間を使い、紙面から興味ある写真を選ばせ、
何を読み取れるか学ばせた。
一瞬の表情をとらえた写真には、人の心の内面がにじみ出て、
知識がなくても自由に想像し、考える力が養える。
道徳の時間には、足の不自由な少女が困難を乗り越えようとする
様子を描いた記事を取り上げ、深い人間ドラマにふれた。
五輪が始まるころ、児童たちは共感する写真入りの記事を
自分で探し出し、切り抜くことができるようになっていた。
持ち寄った切り抜きから、紙面に張り出す記事を選び、
班で話し合って感想をまとめ、見出しやレイアウトを考える。
みんなに伝わるようにするにはどうしたらいいか、
各班で活発に意見が交わされた。
フィギュアスケートをテーマに制作した7班。
新聞の見出しは、『感動の涙 信じる心 全力ですべる』
浅田真央選手の写真には、「おないどしのキム・ヨナ選手に
負けたけど、オリンピック初なのに、銀メダルをとって、
すばらしかった。
自分の力を信じて、いっしょうけんめいやったから、
こんなすばらしいえんぎが……」と説明を入れた。
3月に開かれた発表会では、各自が新聞で
何を伝えたかったかを述べた。
『感動の涙』という見出しを付けた小林隼斗君(9)は、
「応援してくれた人が感動し、ここまで育ててくれた親も
感激していた」と説明。
根岸麗菜さん(10)も、「自分の演技を疑わず、
必ずできると思っていることから、『信じる心』と付けた」
『全力ですべる』には、幡井菜の花さん(10)が、
「心も合わせて一生懸命という意味」と理由。
聞いている児童たちからは、「見出しの言葉を、
きちんと辞書で調べていて良かった」、
「復習はスポーツでもいるし、勉強と同じだとわかった」などの感想。
新聞を使ったグループ学習は、子どもたちの分析力、表現力を
鍛えるきっかけになったようだ。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100604-OYT8T00171.htm
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