2010年6月14日月曜日

脳の情報やりとりの様子撮影

(2010年6月3日 読売新聞)

記憶をつかさどる脳の海馬の神経細胞が、
協調して働く様子を高速で撮影することに、
東京大学の池谷裕二准教授らが世界で初めて成功。
記憶や精神疾患の解明につながる成果。

脳の活動を調べるには、血流の変化を連続的にとらえる
fMRI(機能的磁気共鳴画像)があるが、撮影できるのは
せいぜい約1mm2。
細かく見るため顕微鏡を使っても、1秒間に数十枚撮影が限界。

研究チームは、レーザーを使った顕微鏡とカメラを組み合わせ、
1秒間に2000枚撮影できる装置を開発。
ラットの海馬の神経細胞が、活動時に光を出すよう処理し、
約0・3mm2の神経細胞100-200個それぞれが出す
光の変化を撮影。
100分の1秒という短時間に、信号が伝わる様子を追跡できた。

池谷准教授は、「色々な精神疾患のモデルとなるラットで
信号パターンの違いを調べたい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/3/121173/

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