(2010年7月11日 読売新聞)
休日や夜間などに病院から離れた場所にいる医師が、
携帯電話を使って、CTなどの医療画像を見ながら
遠隔診断できるシステムが実用化。
治療方針の決定や機材の準備が迅速にでき、
医師の呼び出しが減る利点も。
「救急を断らない病院」として知られる洛和会音羽病院(京都市)は、
脳神経外科に1月、新システムを導入。
開発したトライフォー(本社・東京)によると、病院内のコンピューターに
保管されているCT、エックス線などの画像から、必要なものを
パソコンで検索、送信用のコンピューターへ転送する。
医師は、米アップル社の携帯電話「iPhone」で、
この画像を見て診断する。
枚数の多い画像も、連続して見られる。
プライバシー保護のため、画像はすべて匿名化され、
指定された医師しか見られない。
音羽病院は、iPhone3台を導入し、4か月間で三十数件の
画像診断をした。
大脇久敬・脳神経外科副部長は、「脳梗塞の初期段階でも判断でき、
医師が到着する前に機材の手配もできる」と効果を語る。
自宅から、医師が呼び出される回数も大幅に減った。
試験運用も含め、京都大などほかの3病院も導入。
立体画像を見られるシステムも開発中。
ソフトバンクテレコムも、独自の方式で「遠隔医療画像閲覧システム」
の研究を行っており、「救急医療施設がある医療機関を中心に、
3年間で300施設への導入を目指す」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/12/122734/
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