2008年5月29日木曜日

ひとめぼれ、関西で人気 奥州産5年で1.5倍

(岩手日報 5月21日)

奥州市胆沢区の水田に、ABCラジオ(大阪市)の番組リスナーらを招き、
田植えなどの様子を生放送で関西エリアに伝える「ラジオツアー」が、
県産米のPRにつながっている。

同市の岩手ふるさと農協(門脇功会長)管内の
ひとめぼれの関西方面への出荷量はラジオ効果もあり、
ここ5年間で約1・5倍に増加。
全農県本部も、県産米の知名度の向上や固定ファンの拡大に手応え。

ラジオツアーは、ABCラジオの元アナウンサーが旧胆沢町を訪れた際、
農家のひたむきな姿に感動したのがきっかけ。
今年で11年目を迎えた。

数年前から、全農県本部と岩手ふるさと農協が主催し、
関西地域の親子連れらを、奥州市胆沢区の農業石川千早さん(56)方
水田10アールに受け入れている。

今月に行われた田植えツアーは、10組20人のリスナーと
番組スタッフら約30人が参加。
参加者は、泥だらけになりながら「農家の苦労が分かった」と実感。
「秋に、岩手の米が食べられるのが楽しみ」と心待ちに。

番組プロデューサーの市川寿憲さんは、
「今年は約200組の応募があり、なるべく新しい人が来られるよう配慮。
毎回、胆沢の人たちが農業を大切にしている『真心』を感じる」。

岩手ふるさと農協では、関西で販促キャンペーンを行っているほか、
刈り取った稲を関西地域で、11月ごろから期間限定の
プライベートブランド米として販売、人気。
関西エリアへのひとめぼれ出荷量は増加傾向で、
2006年は約1万2千トン。
ここ5年間で約1・5倍に伸びた。

全農県本部米穀部の菊池勝次長は、
「狙いは、関西エリアで県産米の認知度を上げること。
ラジオは多くの人が聞いており、固定ファン獲得にもつながっている」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080521_16

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