2008年5月27日火曜日

ホンダの二足ロボット「アシモ」が米オーケストラを指揮

(CNN 5月15日)

本田技研工業が開発した二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」が、
米デトロイト交響楽団を指揮した。
広報担当アリシア・ジョーンズさんによると、
アシモがオーケストラの生演奏を指揮したのは初めて。
ロボットの指揮も、おそらく世界初。

指揮したのは、ミュージカル「ラマンチャの男」からの「見果てぬ夢」。
演奏開始前には観客に向かって、「みなさん、こんにちは」とあいさつ。
本物の指揮者さながらに、頭を振ったり両腕を使って、オーケストラを指揮。
演奏後は、歓声に向かってお辞儀し、
「デトロイト交響楽団との演奏は、本当に感動しました。
また、コンサートホールもすばらしい」などと語りかけた。

世界的なチェリスト、ヨーヨー・マの、音楽教育への業績を評価した
賞の授賞式にも一緒に登場。
アシモは、デトロイト交響楽団の指導者チャールズ・バーク氏の動きを
プログラムされていた。
最初のリハーサルでは、オーケストラの演奏テンポと合わずに、
人間が手直ししなければならなかった。

楽団のミュージカル監督、レナード・スラットキン氏は、
「(アシモは)コミュニケーションできるロボットではない。
単に、人間のジェスチャーを真似るようにプログラムされただけで、
もしもオーケストラが演奏テンポを速めれば、
ロボットにはもう何も出来ないし」。

何人かの音楽家は、想像以上にリアルな動きだったと驚いている。
コントラバス奏者のラリー・ハッチンソンさんは、
「動きは少し、ぎこちない部分もあったけれども、
とても人間的で、思っていたよりも滑らかだった」。

本田技研工業は、社会活動のひとつとしてデトロイト交響楽団を支援し、
アシモの出演もこの活動の一環。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200805150017.html

0 件のコメント: