2008年5月25日日曜日

県産食材の販売フェア アジア5カ国に拡大

(岩手日報 5月18日)

県や農林水産関係団体などで構成する
いわて農林水産物輸出促進協議会」(川畑俊三会長)は本年度、
アジア5カ国で県産農林水産物を販売するフェア開催を検討。

これまでマレーシア、タイで開催したが、
香港、シンガポール、台湾に拡大。
フェア開催には、国の事業導入を検討。
県産食材の輸出定着を進め、県内農林水産業の振興を図る。

フェアは昨年度、県が主体となってタイとマレーシアで開催。
タイでは7、8月の約2週間、サンマや乾燥ワカメ、ホタテなど
水産物を中心に約80万円を売り上げ。
マレーシアでは11、12月の計25日間、米、リンゴ、白菜、干しシイタケ、
サンマ、ホタテ、ワカメなどを販売。売上高は約1800万円。

「フェアは大変好評だった。日本に比べ10倍の高値だが、
良いものは売れる」と堀江正彦駐マレーシア大使。
「世界的に日本食ブーム。現地では、そばも出始めた。
日本食の強みが出ている証左だ」。

この成功例を受け、官民19組織で同協議会を結成。
成長が著しいアジアに照準を合わせ、安心安全な県産品を浸透させ、
国際市場で優位性を獲得することを狙いとした輸出促進戦略を策定。

この戦略を実現するため、同協議会は輸出販売促進や産地PRなどを
目的とした農林水産省の輸出促進対策事業(国が半額補助)の導入を検討。

県農林水産部流通課の浅沼康揮総括課長は、
「タイ、マレーシアは輸出の定着、香港やシンガポール、
台湾は新規開拓を進める」。

計画では、フェアは今秋から来年1月にかけ開催。
商社を通じ、米やリンゴなどの農産物や加工品、水産物などを販売。
現地政府や業者などにアピールし、県産ブランドの浸透を図るほか、
県内生産者の輸出意欲を醸成。

達増知事は、「今年はマレーシアでは米を5トンから15トンに増やし販売。
現地政府から、岩手コーナーの常設化を言われた。
アジアへの輸出を拡大し、発展させていきたい」。

◆本県の輸出実績(2006年)

全体で前年比31%増の3054億円で、初の3千億円台。
東アジア向けは、620億円。
全体では自動車産業や鉄鋼、電子部品などが好調。
農林水産物・食品は3・7倍増の25億円。
特に水産物は、8倍増の20億円。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080518_3

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