2008年5月25日日曜日

多分野業種でスクラム 大船渡ネットワーク会議発足

(東海新報 5月22日)

ものづくりの産業振興を目指し、大船渡商工会議所工業部会が
中心となった「大船渡ものづくりネットワーク会議」が結成。
大船渡市内の製造事業所が相互に手を結び、
情報交換や提携しやすい環境を整えることで、
新たなビジネスチャンスを生もうと活動を始める。

行政や学術機関も加わり、今年度は北上市や花巻市を視察、
将来的には気仙型の産業集積形成を目指す。
同部会の崎山節郎会長が、
「皆さんのご意見を反映しながら活動を進めていきたい」。
会議要綱や事業スケジュールなどについて確認。

同振興局の宇部眞一企画総務部長が、
北上は自動車や半導体、盛岡はITで産業集積が進んでいる。
気仙地域が今後どのように仕掛けていくのか、
ネットワークを作ることには大きな意義がある」。

記念講演会では、岩手大学工学部の清水健司教授が
「産業連携と共同研究について」と題し、講師を務めた。
同大学が、産業界や地方自治体などと連携した形で、
新ビジネスの開拓や生涯学習推進に力を入れている実績を強調、
今後の連携や共同研究などに期待を寄せた。

会議は、電気機械器具製造や自動車販売修理、製材、
金属製品製造など工業部会加盟社をはじめ、
市内のプラスチック加工、合板製造、食品製造、土木建築、
セメント関連など幅広い分野の約20事業所に加え、
市や振興局も入っている。

個々の企業の経営力向上やものづくり産業振興に向けた情報交換、
研究会を開催し、地域経済振興を図ろうと結成。

7月以降に本格的な活動を計画し、会員企業の視察会や意見交換会を予定。
秋には、花巻市起業化支援センターや北上市東芝半導体新工場建設用地の
視察、花巻工業クラブとの懇談会を予定し、
産業集積の先進地である県内陸部の整備体制に理解を深める。

これまでも工業部会としてまとまり、各種活動を行ってきたが、
より多彩な業態の事業所とネットワーク関係を構築して、
新しい産業集積の形を見出すネライ。

大船渡商議所では、「市内には多様な製造業があるが、
相互に材料調達や連携を行うことで、
大船渡ならではのものづくりができるのでは。
ネットワーク形成によって、ものづくりの相乗効果を期待したい」。

http://www.tohkaishimpo.com/

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