2008年5月31日土曜日

大学発VBと東洋合成工業、生体に近い肝細胞培養

(日経 5月22日)

東京理科大学発ベンチャー企業のトランスパレント
(千葉県印旛村、佐倉武司社長)と、
半導体用感光材大手の東洋合成工業は、
生体に近い肝細胞を培養する技術を開発。

肝細胞を、3次元構造の「ミニチュア肝臓」に培養し、
長期生存と活性持続を可能にした。
新薬候補物質の代謝や毒性の試験を効率化でき、
新薬開発の費用削減と期間短縮につながる。

培養プレートと培養液をセットにして、
「Cell―able」(セルエイブル)の商品名で発売。
多くの新薬候補化合物の一つひとつについて
代謝や毒性、薬効などを調べ、1つに絞り込む「スクリーニング」に利用。

セルエイブルは、肝細胞の機能や活性を生体に近い状態で
1カ月間の長期にわたって培養できる。
生体で試験するのとほぼ同等の評価を得られ、
費用と手間がかかる動物実験を減らすことができる。
試験に必要な化合物は、従来の10分の1の量。

従来は、平面上の2次元培養のため、生体とはほど遠く、
活性期間も短いという問題があった。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080521c3b2104h21.html

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