2008年10月22日水曜日

岩手大、大連企業と研究 3次元技術テーマに

(岩手日報 10月18日)

中国・大連市の大連理工大と学術交流協定を締結している岩手大は、
大連市の情報技術(IT)関連企業DAICOMと
3次元ものづくり技術をテーマに共同研究を始める。
11月に正式調印する見通し。

同社が来春から社員を岩手大に派遣し、同社が取り組む
アニメーション技術と岩手大の3次元ものづくり技術を融合し、
新たな付加価値を創出する。

DAICOMは、1994年創業したコンピューター、
移動体通信用ハード・ソフトウエア開発企業。
ゲームエンジンや携帯ゲームを開発し、
日本や米国の企業と取引実績がある。

同社の戴維社長らは昨年10月、岩手大や県内企業を訪れ、共同研究を模索。
調整を重ね、今年9月下旬に来県し、共同研究を進める方向を確認。

共同研究テーマは、「自然現象のリアルタイムアニメーション技術」。
岩手大工学部の千葉則茂教授(メディアシステム学)の研究技術を活用し、
独自のゲームエンジン技術を開発する計画。

岩手大は2003年、大学と大学、地域と地域が産学官連携を深め、
国境を超えたビジネスチャンスを創出する「UURRプロジェクト」のチームを設置。
05年に大連理工大と学術交流協定を締結。

日本貿易振興機構(ジェトロ)盛岡貿易情報センターの支援も受け、
今年3月には岩手大と大連理工大、大連四達鋳造有限公司が
金型、鋳造、ITの3分野で協定締結するなど産業交流が活発化。

大連四達鋳造有限公司、DAICOMそれぞれの協定調印は11月11日、
大連理工大で行われる国際産業連携シンポジウムで予定。

小野寺純治・岩手大地域連携推進センター所長は、
「現在継続中の案件も含め、鋳造は2件、IT関連で3件の産業交流が進んでいる。
他分野にも広がる動きが出てきた」と成果を喜ぶ。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081018_1

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