(朝日 2008年10月18日)
採用されて教壇に立ったものの、1年のうちに学校を去った新人教員が
301人に及ぶことが、文部科学省の07年度の調査でわかった。
5年前の2.7倍に増えており、うち3人に1人が
精神疾患を中心にした「病気」を理由。
文科省は、「教育現場を取り巻く環境が厳しくなっているのが一つの要因」。
教員は、最初は「条件付きの採用期間」で、1年後に正式に採用。
07年度の調査では、全採用者2万1734人のうち、
1.4%の計301人が依願退職などで1年のうちに学校を去った。
5年前は111人(0.6%)で、増加ぶりが目立つ。
原因をみると、「病気」という人が103人、5年前の10人から10倍以上に急増。
自己都合、理由不明などを合わせた「その他」が178人。
病気で辞めた人の多くが、ストレスから来る神経症やうつなどの精神疾患。
1年目から担任を持って対応しきれず、追いつめられたケースや、
親や社会のニーズが複雑化している中で、うまく適応できないケース。
子どもたちと適切な関係が築けないなどとして、
都道府県や指定市の教育委員会から
「指導が不適切」と認定された07年度の教員の数は371人。
認定されると、教壇を離れて研修を受けねばならないが、
こちらはピークだった04年度(566人)から減少傾向。
文科省は、実際の人数が減ったとはみておらず、
「先手を打って、市町村教委や学校が独自の研修などをすることが多くなった」
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200810170412.html
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