(WebMD 1月12日)
夜間の良質な睡眠が、風邪の予防のもっとも優れた方法のひとつ。
夜間の睡眠が7時間未満である者は、8時間以上の睡眠をとる者に比べて、
風邪原因ウイルスへの曝露後に風邪をひく傾向が3倍高い。
よく眠らないと風邪をひきやすいと一般的に考えられているが、
そのことを支持する科学的エビデンスはこれまでほとんどなかった。
『Archives of Internal Medicine』に掲載された今回の研究では、
健康な男女153名を調べた。
14日間の睡眠習慣を追跡し、前日の夜の睡眠の長さと質および
休息できたと本人が感じられたかどうかを記録。
14日後に被験者を検疫隔離して、風邪原因ウイルス(ライノウイルス)を含む
液を点鼻し、その後5日間にわたって風邪の徴候を監視。
その結果、実験日までの夜間の平均睡眠時間が7時間未満であった者は
夜間の睡眠時間が8時間以上だと答えた者に比べて、
風邪を発症する傾向が3倍近く高かった。
しかし、ベッドに入っていた時間数は関係がなかった。
研究者のSheldon Cohen(カーネギーメロン大学)らによれば、
実際に睡眠した時間の割合が特に重要。
例えば、ベッドに入っている時間のうち睡眠時間が92%であった者は、
ベッドに入っている時間の98%が睡眠時間であった者に比べて、
風邪になる傾向が5.5倍も大きかった。
ただし、休息したという自覚は、風邪をひくこととは関係なかった。
「今回の結果は、睡眠が風邪への感受性に対して因果的役割を果たしている
可能性を強く示唆するものである」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=86522
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