(東海新報 1月15日)
陸前高田市は、家庭から排出される生ごみを電動で処理する機械を
無償で貸し出しているほか、購入しようとしている市民に費用の一部を補助。
寒いこの時期、処理機を使うことによって、
生ごみを屋外のコンポストへ捨てに行かずにすむほか、
処理後は堆肥として有効活用できるなどのメリット。
「一度試用し、使い勝手が良かったらぜひ購入を」と呼び掛け。
生ごみ処理機の貸し出し期間は3カ月間。
試用する人は、「電動生ゴミ処理機モニター」として、
簡単な報告書を提出することが条件。
市では現在、処理機を10台保有。
希望者に3カ月間貸し出し、返却されたのち次の希望者に貸し出すシステム。
市役所一階ロビーに展示しながら貸し出しの利用を呼び掛け。
購入費の補助制度は、市内の小売店で購入(一般的な機械は5~7万円)
した市民に、購入費の2分の1(限度額3万円)を補助。
19年度実績で、処理機は24人に貸し出し、56台分の購入に補助。
これらの事業は、ごみの収集と運搬、処理の費用は国や県からの補助金がなく、
すべて市民の税金によってまかなわれていることが背景。
減量化に向けた取り組みの一環。
同市の19年度ごみ処理費用額は、清掃センター維持管理費540万円、
可燃物処理事業費1億5560万円、不燃物処理事業費3410万円、
廃棄物再生利用維持管理費事業費3350万円、
最終処分場維持管理費1590万円で、合計2億4480万円。
同市では、平成19年から「指定ごみ袋」を導入し、
リデュース(ごみ発生の制御)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)の
「3Rの推進」を図っている。
燃えるごみの量は減少傾向にあるものの、水分が多く含まれていることが課題。
市は、各家庭で生ごみ処理機を活用してもらいながら
一層の減量化を図っていきたい考え。
燃えるごみについては、平成23年度から
広域(同市、大船渡市、釜石市、大槌町、住田町)で処理することに。
施設の建設費(約96億円)は、20~23年度までのごみ処理量の割合に応じ、
この5市町で負担、市民のごみの量が減れば市の負担金も減ることから、
財政面からも分別と減量化の取り組みが必要。
同市民生部市民環境課の村上勝課長補佐は、
「処理後に出る堆肥は畑で有効利用でき、
その堆肥で育てた農産物は利用者の間で『おいしい』と評判に。
生ごみ処理機というとあまりいいイメージはないかもしれないが、
『堆肥を作る機械』と思って広く利用し、ごみの減量化に協力してほしい」
http://www.tohkaishimpo.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿