(毎日 2月21日)
「荒川市民マラソン」の事務局がある七島晴仁・スポーツ振興課長は、
日々急激な勢いで増えていく申込数に驚いた。
第12回大会は、昨年10月2日に募集を始めたが、
フルマラソン部門は早々と定員の1万5000人を満たし、
設けた申込期限の1カ月前に締め切った。
同マラソンは、実行委員会を組む国土交通省荒川下流河川事務所の
補助打ち切りで、参加費を5000円から6000円に値上げ。
参加者減少を心配した大会事務局は、
1週間後に開かれる東京マラソンの事務局に、
抽選結果を伝える申込者あてのメールに、
「荒川」の大会情報を添えてもらうよう頼んだ。
「荒川」の申し込みは、フルマラソンの競争率が7・5倍となった
「東京」の抽選結果が送信された後の11月10日ごろから急増。
七島課長は、「あまりの勢いに驚いた。東京マラソンと同じ7時間制限という
共通性もあって、外れた方が殺到したようです」
第43回青梅マラソンも、30キロ(定員1万5000人)の申込数が、
12月1日の期限前にオーバーし、11月20日に締め切った。
05年11月。
青梅マラソン主催者の青梅市は参加者減少を心配し、
東京マラソンを主催する東京都と日本陸連に、
同じ2月の開催に抗議する文書を提出。
ふたを開けると、期せずして訪れたブームで共存共栄の形が定着した。
青梅市体育課の地引静雄課長は、
「共栄の形になったのは喜ばしいが、東京とはコースの特徴も歴史も違う。
お互いにいい部分を取り入れつつ、あくまで独立独歩で歩んでいきたい」と
ブームに左右されないあり方を模索する。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20090221ddm035050030000c.html
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