(2009年3月5日 共同通信社)
九州大は、マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を基にした
心臓の細胞だけから、心臓と同様に拍動する立体的な
心筋細胞の構造体をつくることに成功。
これまでは、シート状のものしかつくれなかった。
形も自由にできるため、将来は軟骨や臓器など
幅広い再生医療への応用が期待。
九州大の中山功一特任助教(整形外科)らのグループが、
ばらばらの細胞が約1万個単位に集まった塊を、
血液代わりの培養液の中で針や糸に付着させて特定の位置に
24-48時間固定、立体的な構造体をつくる技術を新たに開発。
立体的な構造体をつくるには、別の生体材料との組み合わせが必要。
細胞のみで立体構造体をつくろうとすると、厚みのために培養液が
浸透しなくなり壊死していた。
希望通りに形づくれる新技術では、網状や筒状に立体化させて
内部にすき間を多数つくることで生存率を高めた。
厚さ約1ミリのハート形構造体を、培養液内で積み上げると拍動が確認。
将来は患者自身の細胞だけを使い、
移植のための臓器をつくることも理論的には可能。
研究成果は、日本再生医療学会で発表。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/3/5/93129/
0 件のコメント:
コメントを投稿