2009年3月9日月曜日

ほめられる子は思いやりも育つ…科学の目が初めて証明

(読売 2月28日)

乳幼児期に親からよくほめられる子供は、
他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが、
科学技術振興機構の長期追跡調査で明らかに。
育児で「ほめる」ことの重要性が、科学的に証明されたのは初めて。

筑波大の安梅勅江(あんめときえ)教授(発達保健学)らの研究チームは、
2005~08年、大阪府と三重県の計約400人の赤ちゃんに対し、
生後4か月、9か月、1歳半、2歳半の時点で成長の度合いを調査。
調査は、親へのアンケートや親子の行動観察などを通して実施。
自ら親に働きかける「主体性」や相手の様子に応じて行動する「共感性」など、
5分野25項目で評価。

その結果、生後4~9か月時点で、父母が「育児でほめることは大切」と
考えている場合、その子供の社会適応力は1歳半時点で高い。
1歳半~2歳半の子供に、積み木遊びを5分間させたとき、
うまく出来た子供をほめる行動をとった親は半数程度いたが、
その子供の適応力も高い。

調査では、〈1〉規則的な睡眠習慣が取れている
〈2〉母親の育児ストレスが少ない
〈3〉親子で一緒に本を読んだり買い物をしたりする――ことも、
子供の適応力の発達に結びつくことが示された。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090228-OYT1T00545.htm

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