(2009年3月4日 共同通信社)
ドーピング違反にあたるなどの疑いから、
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の使用自粛要請の対象になった
「高気圧カプセル」が、国内スポーツ界で使用を再開できる見通し。
JADAの理事会で、河野一郎理事長が「高気圧カプセル」について、
「世界反ドーピング機関(WADA)が、現時点で使用効果が
はっきりしないから禁止しないとし、それに従う」との見解を初めて示した。
この問題で、昨年12月に約10億円の損害賠償を求めて提訴する方針を
示した米国の販売業者、オキシーヘルス社の幹部は、
「JADAが高気圧カプセルに関して正式に見解を示せば、提訴を取り下げる」
一般的にいわれる「酸素カプセル」は、酸素濃度と気圧の両方を高める
医療機器の「高圧酸素カプセル」と、酸素濃度を変えずに空気圧を高める
健康器具の「高気圧カプセル」の2種類。
後者は、けがの治癒や疲労回復に効果があるとされ、
サッカーのイングランド代表ベッカムや夏の高校野球で優勝した
当時早実の斎藤佑樹投手(早大)が使用して話題。
JADAは、北京五輪前に医療機器の「高圧酸素カプセル」の
使用自粛を呼び掛けた。
十分な説明が不足し、現場では「高気圧カプセル」の使用をめぐって混乱。
今年に入り、業者には箱根駅伝や春の選抜高校野球の関係者から
「カプセルを使いたいけど使えない」との問い合わせが殺到。
業界団体の日本国際健康気圧協会は、
「使用自粛で打撃を受けた業者が多く、解禁は大歓迎。
JADAは途中から見解をすり替えた」と批判。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/3/4/93067/
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