(読売 11月20日)
金沢大学医学類の金子周一教授らの研究グループは、
消化器がんの有無を、血中の遺伝子の変化で判別する
技術開発に世界で初めて成功。
胃、大腸、膵臓がんのいずれかの有無を9割の精度で
判別できたといい、消化器がんの早期発見、治療が期待。
金子教授らは、消化器がんが発生した場合にだけ
働きが変化する約1800の遺伝子群が、
血球中に存在することを発見。
血液2・5ミリ・リットルを使い、特に変化の大きい
約800の遺伝子群を解析。
がん患者53人の症例検査では、がんと関連した物質の
血中濃度を調べる腫瘍マーカーでは、27%だった判別率が、
遺伝子解析では91%の精度で、三つのがんの有無が判定。
腫瘍マーカーでは、正常と診断された初期(1a期)の
胃がん患者の判別にも成功。
がんの種類も、約7割の精度で識別でき、難しいとされる
膵臓がんの早期発見にも期待。
金沢大は、自前の発明を事業化する学内ベンチャー
「キュービクス」と特許許諾契約を結び、
この検査法は早ければ来年末にも、医療現場に導入。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091120-OYT1T00092.htm
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