(2009年11月23日 毎日新聞社)
京都大の西英一郎准教授(循環器内科学)と
大学院生の大野美紀子さんのグループが、
マウス実験で、神経細胞から伸びる「情報の通り道」の太さを
コントロールするたんぱく質を見つけた。
これを欠損させると通り道が細くなり、認知症の初期に似た
短期的記憶の低下が見られた。
認知症の治療法開発の手がかりになることが期待、
23日の米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に掲載。
神経細胞からの情報の通り道は、「軸索」と呼ばれる長い突起と
その表面を覆う「髄鞘」という絶縁体から成り、
神経細胞同士を結んでいる。
太いほど情報伝達が速いとされる。
グループは以前から、神経細胞に多く見られるたんぱく質
「ナルディライジン」を研究。
このたんぱく質を欠損させたマウスの特徴を調べ、
軸索が細くなり、髄鞘も薄くなることを突き止めた。
ナルディライジンのないマウスが、餌の場所をどの程度
記憶しているか実験。
その結果、長期的記憶力は正常なマウスと変わらないのに、
短期的記憶力は落ちることが確認。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/11/24/111730/
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