(2009年11月27日 共同通信社)
地球温暖化対策に伴う大気汚染の減少などの副次的効果で、
心臓病の患者が10~25%減るなど、多数の命が救えるとの
研究結果を、世界保健機関(WHO)などの支援を受けた
国際研究グループがまとめた。
英医学誌ランセット(電子版)に掲載。
研究グループは、「保健分野での利益は非常に大きく、
対策に伴う費用の一部を相殺できる」
デンマークでの気候変動枠組み条約の
第15回締約国会議(COP15)では、こうした点も考慮した
交渉を進めるよう訴えている。
グループは、世界全体で2050年の温室効果ガス排出量を
1990年比で半減させることを目指して各国が対策をとった場合、
2030年に人の健康にどのような影響があるかを試算。
温暖化対策を進めると、車の利用が減り、自転車などの利用が
増えるため、大気汚染が減る上に肥満人口も減少。
ロンドンでは、心臓病の患者が10~20%減るほか、
乳がんも12~13%減少する。
インドのデリーでも、心臓病が10~25%減るほか、
糖尿病患者や交通事故による死亡も減少。
石炭火力発電が、風力発電や太陽光発電に置き換わることで
大気汚染が減り、中国では100万人当たり年5千人の命が救え、
インドでは1500人の命が救える。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/11/27/112055/
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