(東海新報 12月2日)
昭和59年春のセンバツ甲子園で初出場ながら
ベスト4進出を果たし、〝火の玉野球〟と称された戦いぶりで
全国に衝撃と感動を与えた大船渡高校。
その活躍が、長い高校野球の歴史の中でも際立っていたと、
当時のユニホームなどが、来年阪神甲子園球場にオープンする
甲子園歴史館の「高校野球の歴史」コーナーで展示。
全国各校を網羅した常設展施設はこれまでになく、
〝高校野球の殿堂〟への仲間入りに、
地元関係者は喜びに沸いている。
同館は、甲子園球場全面改装の一環として、
来年3月にオープン予定。
同球場外野スタンド下に、約1200平方㍍の展示面積を持つ
施設として建設、「高校野球の歴史」、「阪神タイガースの歴史」
などの各コーナーが設けられる。
「高校野球の歴史」コーナーは、
▽甲子園での名勝負、名場面、
▽高校野球の歴史、
▽著名な選手―などのブースで構成、
それぞれを当時の映像や写真、貴重な品々を交えて紹介。
『旋風校コーナー』として、各大会で優勝は果たせなかったものの
大きなインパクトを残したチームの活躍を紹介するブースも設営。
〝火の玉〟旋風を巻き起こした大船渡高の史料も、
ここに展示される予定。
史料は、同館が全国の約150校に寄贈、寄託を呼びかけ、
300点ほど収蔵される予定。
本県では大船渡高と、今年の春夏甲子園で活躍した
花巻東高の二校が提供を依頼。
大船渡高が提供するユニホーム上下、ストッキング、帽子などは、
甲子園出場当時の監督だった佐藤隆衛さん(68)が
保管していた自身のもの。
当時製作された記念誌も提供。
佐藤元監督は、「選ばれたのは光栄で、歴史館にも
ぜひ足を運んでみたい。
大船渡のユニホームは、甲子園出場前からほとんど変わっていない
伝統あるもので、同じユニホームが展示されていることを、
今の選手が名誉に思ってくれたらうれしい」と喜ぶ。
先輩の活躍の殿堂入りに、現役部員も感慨深げ。
金野和希くん(1年)は、「先輩たちが輝かしい歴史を
作ってくれたおかげ。自分たちも引き継いでいきたい」
日頃市中出身の新沼鉄平くん(同)は、
「父も隆衛先生の教え子だし、地元の方のユニホームが
飾られるのは縁を感じる。自分も励みにしたい」
http://www.tohkaishimpo.com/
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