2009年12月8日火曜日

高田高校の味発信 サンマで「おさかな定食」結カフェ(一戸町)で提供

(東海新報 12月6日)

陸前高田市にある県立高田高校(高橋廣至校長)
水産技術科が開発、製造したサンマの加工品を使った
「高田高校おさかな定食」が、一戸町の「結カフェ」で提供。

県ふるさと食品コンクール・高等学校の部で優秀賞を受賞した
サンマつみれ缶詰などが用いられ、同カフェで開かれた
お披露目会では、地域住民らから大好評。
〝高高の味〟が広く発信される機会となりそう。

結カフェは、株式会社・結(福祉事業所 奥中山高原 結、
山舘章子代表)が運営。
ハンディキャップがある人の就労支援もし、
定食や菓子などを提供。

定食誕生のきっかけは、10月に行われた同コンクール。
会場で、同校のサンマつみれを試食した山舘代表が
その味に感動し、生徒や教員らの熱意にも心を打たれ、
後日メニューへの使用を打診。

同校では、この依頼を快諾し、つみれ缶詰と合わせて
開発中であるしょう油ベースの特製だれに漬けた
サンマのヅケなども提供。
盛岡農業高校が栽培したあきたこまちの白飯、
地元野菜を使った副菜や漬物が並ぶ
「高田高校おさかな定食」が完成。

販売に先駆けたお披露目会には、地域住民や
二戸地方振興局の職員ら10人が出席。
同校から、生徒代表の佐々木翼くんと水戸保弘教諭が参加。

つみれは、ふわふわの食感、ヅケ焼きは生臭みがなく、
頭と尾以外はすべて食べられるとあって、出席者らからは大好評。
「おいしいから食べられた」と完食も目立った。

メニュー説明にあたった佐々木くんは、
「海のものを食べる機会が少ないところなので、
とてもいい定食だと思う」と笑顔。手応えを感じていた。

カフェでは、お披露目会での反応やスタッフによる検討の末、
「定食を定着させたい」として、500円台の価格で
今週中をメドに提供開始の予定。
100食余りの限定になるが、次は同校の新巻きザケなどを使った
「サケ定食」も考案中。

山舘代表は、「魚メニューが充実していなかったので、
今後も高田高校の協力を得て旬のメニューを提供していきたい。
低価格での提供をきっかけに、人が人を呼ぶ形になれば」

結カフェは日曜、祝日を除く午前10時から午後6時まで営業。
住所は、一戸町中山字大塚116の2、
問い合わせ先は℡0195・35・2882。

http://www.tohkaishimpo.com/

0 件のコメント: