(東海新報 12月5日)
陸前高田市は、平成28年の岩手国体開催を見据え、
高田松原第一球場の大規模改修事業に着手。
スコアボードを電光表示とし、内外野ともラバーフェンスを設置、
公式大会が誘致できる環境を整える。
関係予算の事業費を、市議会に提案。
同球場は、本格的な球場としては気仙地区でいち早く、
昭和43年に総工費約4000万円で建設。
こけら落としを、高松宮殿下をお迎えして
高松宮賜杯第12回全国軟式野球大会を開催。
45年、岩手国体の一般軟式野球の部が開かれた歴史。
63年、ナイター施設が整備、市民スポーツの拠点として
市内外の多くの野球愛好者が利用。
平成16年、1万9666人の利用、
ここ数年は年間1万人前後の利用状況。
建設後40年が経過、老朽化が目立ち、グラウンドの水はけ悪化。
鉄骨むき出しのフェンスやさび付いたスコアボード、
基準に満たないグラウンド内の広さなどの改修について、
10年前から市野球協会(及川邦夫会長)が、市に対し要望。
市は、国の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」を活用、
大規模改修に着手。
▽グラウンド内の土を全面入れ替え、暗きょ排水や給水設備を整える
▽内野を除くグラウンド全体に芝を張る
▽両翼を90・5㍍(現90㍍)、センター120㍍(同113㍍)に拡張
▽内外野ともラバーフェンスを設置
▽内野スタンドにFRP製のベンチシートを設置。
▽バックネットの新設
▽スコアボードを電光表示式にし、バックスクリーンを新設
▽三塁側に高さ15㍍の防球ネットを新設
▽本部席とダッグアウトを改修、管理室や更衣室を新設
▽西側駐車場は雨水対策の側溝を入れて全面舗装とする
―などの内容。
収容人員は、グラウンド拡張などに伴い、
これまでより100人ほど少ない3700人。
設計と工事の期間は、来年1月から23年3月まで。
来年の各種野球大会の開催になるべく配慮。
事業費は、3億8316万4000円、
国からの地域活性化・経済危機対策臨時交付金600万円、
地方債(保健体育施設整備事業債)3億7710万円、
一般財源6万4000円。
岩手国体を控えて大規模改修することについて、
中里長門市長は、「気仙広域としては、岩手国体での
高校軟式野球大会の開催を誘致。
今後も県に強く働きかけるなど、ぜひ実現したい」
及川市野球協会長は、「球場の改修は、待ちに待っていた事業。
建設当初、他市町村の野球関係者からうらやましがられたが、
最近は老朽化し、公式大会も開けないほどの現状だったので、
大変うれしい」
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