(サイエンスポータル 2009年12月2日)
大都市、中小都市を問わず元気がなくなっている
商店街の活力向上や子育て世代の応援を目指す
ユニークな取り組みが、慶應義塾大学、IT企業、
青森市の協力で行われる。
この「コミュニティ形成支援」の試みは、地域に住む人々と
一緒になり、最先端の情報・通信・移動体の技術を
活用しているところが特徴。
慶應義塾大学コ・モビリティ社会研究センターを中心に、
大日本印刷、KDDI、青森市、青森市中心市街地活性化協議会が
協力して実施。
子育て世代を取り巻く生活向上に着目、
「中心市街地の魅力の発信と共有」、
「子を連れた親の移動に対する、物理的、心理的負担の減少」が
重要という観点から、「子育て商店街ツアー」という企画。
青森市の中心街で行われるツアーに参加する母親たちは、
KDDIから貸与される携帯端末を持ち、
3グループに分かれて商店街の探索を楽しむ。
端末には、大日本印刷が開発した「情報クリッピングシステム」と
KDDO開発の「実空間透視ケータイ」が搭載、
現在地に関連する写真やコメントが表示。
ツアーに協力するまちなかマーケティング市民委員会や
子育てサークル「こもも」のメンバーが作成した
「まちなかのお薦めスポット情報」も組み込まれ、
お薦めの場所に来ると携帯が振動し、
お薦め情報があることを伝える機能もついている。
慶應大学「コ・モビリティ社会の創成プロジェクト」
(担当責任者・金子郁容 慶應義塾大学大学院政策・
メディア研究科教授)の研究者たちは、
青森市での取り組みで得た成果をもとに、
「子どもから高齢者までが盛んに交流でき、
自由に移動できる安心安全で活発なコミュニティを作ることを
目指した、社会基盤の構築に取り組んでいきたい」
http://www.scienceportal.jp/news/daily/0912/0912021.html
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