2009年12月12日土曜日

規則正しい食事やはり健康によい証拠

(サイエンスポータル 2009年12月3日)

規則正しい食事は、筋肉の代謝を促し、血糖の上がりすぎを
防止することを、生理学研究所などの研究チームが
マウスを使った研究で明らか。

自然科学研究機構・生理学研究所の箕越靖彦教授らは、
人工甘味料をマウスに与えたとき、脳内のホルモン
「オレキシン」がどのように働くかを調べた。

人工甘味料を与えられると、まず脳の視床下部にある
オレキシン細胞が活性化、オレキシンを分泌。
オレキシンによって、筋肉での糖の利用が促進。
人工甘味料を3日間、決まった時刻に与えるという訓練を施された
マウスは、オレキシン細胞がより活性化する。

糖を口から与えた時と、直接腹に注入した時の30分後の
血糖値を比較、口から糖を与えられたマウスの方が
血糖値が低く抑えられる。
これらの結果から、オレキシン細胞の活性化には、
味覚も大きな役割を果たし、規則正しい食事によって
肥満防止など健康にもよい結果が得られる。

オレキシンは、1998年に今回の研究の共同研究者でもある
柳沢正史・米テキサス大学教授、桜井武・金沢大学教授らの
研究グループによって発見、これまでの研究で
摂食活動のほか睡眠をコントロールする役割を果たしている。

Cell Metab. 2009 Dec;10(6):466-80.
Hypothalamic orexin stimulates feeding-associated glucose utilization in skeletal muscle via sympathetic nervous system.
Shiuchi T, Haque MS, Okamoto S, Inoue T, Kageyama H, Lee S, Toda C, Suzuki A, Bachman ES, Kim YB, Sakurai T, Yanagisawa M, Shioda S, Imoto K, Minokoshi Y.

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0912/0912031.html

0 件のコメント: