2010年5月30日日曜日

(京都)自殺減らせ59の対策  京都市

(2010年5月20日 読売新聞)

京都市は、自殺者数が1998年以降年間300人前後
推移し続けている現状を改善するための対策
「きょう いのち ほっとプラン 自殺総合対策推進計画」をまとめた。

周囲の人の異変に素早く気づける人材育成などを進め、
2016年度、自殺者数を現状の2割減の240人以下とすることを目標。
不況が厳しくなった1998年、自殺者数は急増、前年より約4割増えた。
ピークは、2000年で369人。
男女別では、男性が女性を上回って推移。

市が、09年に行った市民アンケートによると、「ストレスが大いにある」と
答えた人は、全国平均(15・7%)を上回る22・1%。
「不眠が2週間以上続いても病院を受診しない」49・8%
(全国平均44・3%)、「相談相手がいない」9・9%(同6・3%)、
心神が傷つきながら、孤立している市民が多くいることがうかがえた。

調査結果を踏まえ、市は59の取り組みを考案。
地域や職場で、自殺のサインや危険性のある人を早期に発見する
人材「ゲートキーパー」を育てるための研修を実施し、
自殺未遂が疑われた患者を受け入れた救急医療機関と精神科医療、
相談機関との連携強化を進める。

多重債務者、DV(家庭内暴力)被害者、うつ病患者、
失業者らへの相談、支援体制も充実させ、
心の問題に詳しい寺社、教会などとのネットワークを構築。

同計画は、冊子にして市役所本庁舎や区役所で無料配布。
問い合わせは、市こころの健康増進センター(075・314・0355)へ。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/5/20/120545/

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