(毎日 5月25日)
筋肉と骨をつなぐ腱の主成分を作る遺伝子を、
国立成育医療研究センターの
浅原弘嗣システム発生・再生医学研究部長らのチームが発見。
完治が難しいアキレス腱断裂などの新たな治療法につながる成果、
25日付の米科学アカデミー紀要に掲載。
腱は、筋肉の力を骨に伝える働きをしているが、
周囲に血管が少ないため、再生する力が弱い。
スポーツ中のけがなどで切れると、手術でつないでも、
また動かせるようになるまで2~3カ月かかるうえ、
再断裂しやすく、現状では治療で完全に元通りにするのは難しい。
チームは、胎児のマウスが腱を作る時に何らかの働きをするとみられた
遺伝子モホークに注目。
この遺伝子を、人工的に壊したマウスは腱の成熟が途中で止まり、
腱の強度は野生のマウスの6割。
腱の主成分であるコラーゲン1型の量も、6割に減っていた。
浅原部長は、「今後モホークの働きを活発にする方法が開発されれば、
切れた腱を手術でつないだ後、再生が早まり、
強度も増す可能性がある」
http://mainichi.jp/select/science/news/20100525ddm012040007000c.html
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