2010年6月2日水曜日

ぶつからない電子つえ開発 センサーで障害物を感知

(2010年5月21日 共同通信社)

視覚障害者が、周囲の障害物にぶつからないように、
センサーで感知して知らせる「電子つえ」を、
岡安光博秋田県立大准教授(材料力学)が開発、
全国盲人福祉大会でお披露目。

顔の高さに突き出た障害物も感知できるつえは初めて。
従来のつえは、足元の障害物や目印を手探りで判別するが、
顔の高さにある看板や自動車のサイドミラーなどの突起物に
気付かず、ぶつかるケースも多かった。

つえに超音波センサー2個を組み込み、
前方約2m先の地面から顔の高さまでの障害物を感知、
グリップなどが振動して知らせる仕組み。
素材を工夫し、重さを従来のつえと同程度の約300gに抑えた。

この日は、約130人の視覚障害者がつえを体験。
学生らが、付き添い障害物を置いた約20mのコースを歩き、
効果を確かめた。

大分県竹田市の鍼灸師羽田野敏子さん(60)は、
「トラックの荷台から突き出た木材などにぶつかった経験があり、
顔の高さまで感知できると助かる」
岡安准教授は、「今日の反応も取り入れて、さらに改良したい」

つえは、機械金属製造「秋田精工」(由利本荘市)
今秋にも商品化、3万円程度で約5万本の販売。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/5/21/120588/

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