2010年11月18日木曜日

扉の向こうに:広州アジア大会新競技/2 ダンススポーツ 新採点方式、日本が開発

(毎日 11月2日)

全日本選手権で、会場に見慣れない得点形式が表示。
「PCS」(プログラム・コンポーネント・スコア)と
「TES」(テクニカル・エレメント・スコア)。

PCSは、2人の動きのバランスや音楽性、振り付けなどを
それぞれ得点化し、TESはステップなど技術面を採点。

日本ダンススポーツ連盟(JDSF)が開発した新採点方式で、
アジア大会では、このうちPCSが採用される予定。
JDSF常務理事の山田淳・新審判基準委員長は、
「ダンスを五輪スポーツにするために、フィギュアスケートを参考にした」

これまで、主に複数のペアが同時に踊り、
審判は相対的な評価で順番をつけていた。
審判の主観に頼る部分が多く、新採点方式では客観性を重んじる。

山田委員長は、「身長などの外見に引っ張られにくくなる。
新採点方式では、(客観的な基準で)差が分かりやすい」

国際ダンススポーツ連盟は、97年に国際オリンピック委員会に承認、
現在は約90カ国・地域が加盟。
日本だけでも、競技人口は約5万人。
そうした現状を背景に、アジア大会では将来の五輪競技加入に向け、
勢いをつけようとしている。

日本は、アジア大会に高校生から20歳代までの6組のペアを送り込む。
4月の代表決定後、姿勢を保つために体幹を鍛えるトレーニングから、
メンタルトレーニングやメークの方法などの強化策に取り組んだ。

ワルツなどのスタンダードで、久保斐美と組む第一人者の
石原正幸(ともにブルボン)は、「まだ慣れないけれど、
新採点方式は分かりやすいと思う。
アジア大会では、自分たちの最高のものを出すだけ」

ダンスといえば、国内ではまだ「社交ダンス」のイメージが強いが、
アジア大会での採用を機に、「競技ダンス」の存在感を示そうと意欲的。
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◇ダンススポーツ

スタンダードとラテンに分かれる。
スタンダードは5種目総合とワルツ、クイックステップなどの
四つの種目別、ラテンも5種目総合とサンバ、チャチャチャなど
四つの種目別がある。
競技時間は一部を除き、1種目約1分半。
09年東アジア大会で、日本はスタンダード、ラテンの総合などで
5個の金メダルを獲得。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20101102dde035050071000c.html

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