2011年6月30日木曜日

「世界の平泉」成就 遺産登録決定、再挑戦から3年

(岩手日報 6月26日)

「HIRAIZUMI」が、世界に認められた。
世界文化遺産に、「登録」という待ち望んだ通りの吉報が26日未明届き、
地元平泉町は歓喜に沸いた。

暫定リスト入りから10年、登録延期となった前回審査から3年。
多くの関係者が積み重ねた地道な努力が実った。
東日本大震災で甚大な被害を受けた本県にとって、
復興の歩みを進める象徴となる。

「平泉が世界遺産登録になりました」。
26日午前0時57分、審査が行われていた
パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部にいる
菅原正義町長からの電話を、
町長室で受けた滝山秀樹副町長が高らかに告げた。

待ちわびた担当職員らは、一斉に拍手し、「よし」、「やった」と
喜びを分かち合った。
当初審査に入るとされた24日から待たされた格好だっただけに、
喜びもひとしおだった。

滝山副町長は、「ようやく決まりほっとした。
長かったが、大きな意味がある3年間だった。
町内外からの協力に心から感謝する」とかみしめた。

平泉文化を誇りに暮らしてきた町民にとって、
地元の財産が、「世界の宝」になった喜びは大きい。
観自在王院跡で、8月の送り盆に「浄土のあかり」を開いている
平泉夢灯りの会の升沢博子代表(60)は、
震災復興を後押しする力になる。
東北人、平泉人としての誇りを胸に、よりよい古里を築く出発点にする」
と誓いを新たにする。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110626_4

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