2011年6月27日月曜日

被災地で先端医療構想 東北大、遺伝情報収集

(2011年6月17日 共同通信社)

東北大は、東日本大震災で被災した東北地方沿岸部の医療機関と連携し、
患者ごとの遺伝情報に沿った病気の予防・治療を目指す
先端医療拠点構想を固めた。
政府の「医療イノベーション会議」に提示。

東北大にデータセンターを設置し、被災した沿岸部の公立病院や
診療所などに医師らを派遣、外来診療を行いながらデータを収集する方針。
以前から医師不足に悩み、震災で多くの医療施設が被災した地域の
「医療復興」にもつなげる考え。

東北大によると、東北地方沿岸部は他の地方に引っ越しする人が
比較的少なく、3、4世代が同居する家庭が多い。
遺伝子の特徴を見つけやすい。
親族ごとにゲノム(全遺伝情報)や診療記録を集め、
データベース化を進める構想。

病気に関連する遺伝子や遺伝病の基礎研究に役立てる一方、
ゲノム情報を基に、患者ごとに最適な投薬や医療を選択する
「テーラーメード医療」にも応用する。

東北大大学院の山本雅之医学系研究科長は、
「最先端の医療拠点を作ることで、東北を再生したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/17/138077/

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