2011年6月27日月曜日

米・フロリダ…ネット授業で州予算軽減

(読売 4月7日)

「宿題は、どうやって提出すればいいの」
「専用の書式があるのよ」
質問を電子メールで送ると、すぐに教師から返信が届く。

米フロリダ州オーランド。
自宅でパソコンに向かう公立校9年生(中3)の
ルース・アン・スピアーズさん(15)が受けているのは、
インターネット上にある「バーチャル・スクール(仮想学校)」の授業。

同州の公立校では2009年から、バーチャル・スクールの授業を

卒業単位として認めている。
「海洋科学」、「統計学」、「心理学」、「中国語」など様々な科目があり、
州内の生徒なら誰でも無料で受けられる。
同様の仕組みは全米にあるが、同州は昨年、全米最多の約12万人が受講。

「電子メールや電話で質問ができ、月に1度は先生から親に
電話が入るので安心」、母親のキャロルさん(43)。
ネット上の遠隔授業は教師も在宅勤務で、午前8時から午後8時まで、
個人授業に近い形式で対応。

1997年、一部学区でスタートした当時、受講生はわずか77人、
州の財政難などを背景に、飛躍的に普及。
同州公認フロリダ・バーチャル・スクール社は、
米国内49州・特別区で授業を提供。
個人・団体の利用者は、世界46か国に広がっており、日本にも利用者が。

同社の総支配人、アンディー・ロス氏(57)は、
「校舎や維持費が不要なため、金がかからない。
生徒も好きな時に勉強ができる」
昨年は3280万ドル(約27億5000万円)の予算削減を実現した計算。

「宿題で、麻薬撲滅を訴えるテレビ広告の原稿を書いたの。
1学期が終わると、先生から『良くできました』というメッセージが入る」
ルース・アンさんの目が輝いた。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/jijou/sekai/20110407-OYT8T00230.htm

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