2011年7月2日土曜日

海抜0メートル地帯拡大 本県沿岸1・8倍に

(岩手日報 6月23日)

国土交通省は、東日本大震災に伴う本県沿岸部の
地盤沈下調査の結果を公表。
海抜0m以下になる陸地の面積は0・6平方キロ、
震災前と比べ、推定で1・8倍に拡大。

本県は梅雨入りしたが、損壊した防波堤や防潮堤は、
県が仮復旧を進めている段階で、大雨などによる潮位の変化に警戒が必要。

震災を受け県は4月、沿岸部の全域で、航空機から地表に
レーザーを当て、地盤の高さを計測する調査を実施。
2005~06年、沿岸の一部で調査した結果と今回のデータを、
国交省が比較し、震災前後の変化を解析。

陸地がそれぞれ海抜0m以下、大潮の満潮位(70cm)以下、
過去最高潮位(120cm)以下となる面積を算出。
震災前後の比較が可能な地域のデータを基に、
沿岸部全体の増加割合を推定。

海抜0m以下の陸地は、陸前高田市の高田松原など0・6平方キロ。
大潮の満潮位以下は、同3・2倍増の3・5平方キロ。
過去最高潮位以下となる陸地は、同2・3倍増の8・1平方キロ、
地盤沈下が広範囲にわたることが確認。

国土地理院が4月に行った調査では、陸前高田市小友町で
最大84cmを記録するなど、沿岸全域で沈下を確認。
県は、7月上旬までに損壊した河川堤防と防潮堤計11カ所の
応急復旧工事を終える方針。

同省東北地方整備局の舛田直樹河川計画課長は、
「被災地域の安全性を判断する一つの目安として、
地元自治体に活用してほしい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110623_12

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