2011年7月1日金曜日

アルツハイマー病やALS、進行抑える物質生成

(2011年6月22日 読売新聞)

名古屋大学環境医学研究所の錫村明生教授らの研究グループが、
アルツハイマー病や、悪化すると全身がまひする
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」などの進行を抑える
たんぱく質の生成に成功したと、
21日付の米科学誌プロスワン電子版。

錫村教授らのグループは、漢方薬の原料である「甘草」の主成分が、
脳内で多くなるとアルツハイマー病などを引き起こす
「グルタミン酸」の大量放出を抑える効果があることを発見。

この成分を、末端の血管から脳内に行き渡りやすくするため、
化学合成して新たなたんぱく質「INI0602」を生成。
マウスの実験でも、効果が裏付けられた。

錫村教授は、「これまでの治療法と違い、症状を根本的に抑えられた。
新薬の開発につながる成功で、今後は、薬になじみやすいよう改良したい」

グルタミン酸はアミノ酸の一種で、脳内に侵入したウイルスを
免疫細胞が“退治”する際、副産物として放出。
量が多くなると、神経細胞を傷つけ、アルツハイマー病などの
原因になることが知られている。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/22/138290/

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