2011年6月27日月曜日

モザンビークの医療制度構築を支援する日系ブラジル人3世の伊藤小百合ルーシーさん

(2011年6月16日 共同通信社)

地元の医師が約800人しかいない、アフリカ南部モザンビークの保健省で、
医師養成や医療制度構築のため、人材育成局長のアドバイザーを務める。

同じポルトガル語圏だが、ブラジルの大学で使う教材では、
モザンビークの人たちには難解すぎる。
教材やカリキュラムを一から作り直して、政府の信頼を勝ち取った。
医学部は、2年前の一つから三つになり、少しずつだが医師は増え始めている。

人口の約15%がエイズウイルス(HIV)感染者で、マラリアやコレラ患者も多い。
「医師の質を高めるのが、これからの課題」
熱帯病を克服してきたブラジルの研究成果を伝え、
現地研究者の育成も手助け。

ブラジル最高学府のサンパウロ州立大で、助教を務める小児科医。
国際協力機構(JICA)による派遣で、南米パラグアイ、ペルーと
国外での医療支援経験は豊富。

島根県や広島県出身の祖父母を持つ日系人。
祖父が農業を営んでいた南部パラナ州で生まれ、
父が自動車整備や販売業を始めるのに合わせ、2歳でサンパウロに転居。
3年間の看護師経験の後、医学部に入り直した。
弟は弁護士。
ブラジルで成功した日系人一家の典型。

祖母と母から教わった日本料理が得意で、
パーティーでは手製の巻きずしが好評。
一時帰国すると、「刺し身とすしをまず最初に食べる」ほどの日本食好き。
モザンビークでも、自分で漬けたぬか漬けとみそ汁は欠かせない。
47歳。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/16/138032/

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